グーグルとリンクペナルティの関係について

バックラブ イコール グーグル

グーグルが Google と名付けられる以前、1996年当初、Google の評価システムは バックラブ (BackRub) と呼ばれていました。バックラブ の意味はわかりません。

しかし、おおかたの予想は以降のお話から、想像できると思います。
 

グーグルは、実装(システム設計、プログラミング、運用)する以前、理論を考える段階で、「リンクを評価することで、サイトそのものの価値を測る」という理論(概念)に基づくシステムを目指していました。

グーグルは、一般公開当初より、学術関係者やエンジニアに、絶大な支持を得ることに成功しました。
 

システムの基本は 1Byte処理(イチバイト)であるため、1998年初期のグーグルは、2バイトコードの処理が苦手だったといえます。それでも、学術機関に関係が深く、エンジニアであった私は、米国の文献を読むことが多く、グーグルの検索結果にとても満足していました。

 

グーグル以前の全文検索エンジン アルタビスタ

それ以前にも、グーグル と同様の、 ロボット型全文検索エンジンは存在しました。もっとも有名なのが、アルタビスタ (AltaVista)です。

アルタビスタは1996年には運用に乗っており、高速に大量のウェブサイトの検索結果を返してくれる、当時は、世界最高の検索エンジンでした。
 

アルタビスタは、グーグルやヤフーと異なり、民間企業である、ディジタル・イクイップメント・コーポレーション (DEC) が開発しました。

開発の意図は、検索エンジンとしての優秀さを見せることではなく、DEC のサーバシステムの処理能力の高さをアルタビスタで示し、DEC のハードウェア販売を促進するための、マーケティング(販売促進ツール)としての意図が大きな検索エンジンです。

DEC は大型コンピュータのシェアの高い会社だったため、世界規模の全文検索エンジンは、DEC の大型コンピュータの性能の高さを見せつけるには、とても都合のよい分野だったのです。
 

アルタビスタ以前の検索エンジンは、得られる情報量も少なく、レスポンスの悪い(処理速度も遅い)ものばかりで、実用に耐えうる検索エンジンとは、とても言えませんでした。

その優秀なアルタビスより、グーグルが、なぜ、人々に指示されたか? 

もう少し幅を広げるなら、当時存在した、アルタビスタ などの強力な、ロボット型全文検索エンジン、ヤフーなどのディレクトリ型検索エンジンより、なぜ支持されたのか?

それは、単純に、利用者が検索した結果が、利用者が望む情報にもっとも近いものを表示できたからです。

 

グーグルの秘密

利用者の支持を得たグーグルは、いままでの検索エンジンと、まったく異なる概念で、検索結果を表示していたのです。

利用者の支持は、グーグルの、
「高い評価を得ているサイトからのリンクは、高い評価をし、リンクを受けたサイトの評価を高くする」
という、コンテンツそのものに焦点を当てていた、アルタビスタ などの全文検索エンジンより、リンクに焦点を当てたグーグルの理論が正しかったことを意味しています。

こんにちに至るまで、グーグルのこの理論に、大きな変化はありません。
もう一度書きます。グーグルの理論(基本概念)は、
「高い評価を得ているサイトからのリンクは、高い評価をし、リンクを受けたサイトの評価を高くする」です。
1996年のリンクを評価するシステム、バックラブから、理論に変更はありません。

 

グーグルとリンクペナルティ

では、グーグルにとって、高い評価を得ているサイトからのリンクを、故意に操作されたどうなるでしょうか?

現在のグーグルの利便性を実現している、理論が崩れてしまいます。

つまり、グーグルにとって、リンクを操作されることは、絶対にあってはならないことです。
 

グーグルの理念は、サープ (SERP [Search Engine Result Page] 検索結果エリアのこと)には、人々がもっとも見たいと思っている、検索結果を表示する。検索エンジンでの、マーケティング(集客活動)には、広告エリアに、広告を出稿してもらうです。
 

グーグルは、広告収入を得て、人々の望む、便利な検索エンジンを実現しています。

リンクを操作されると、サープに、人々が望む検索結果ではなく、故意に操作された検索結果が表示されてしまい、人々が望む便利な検索エンジンではなくなってしまいます。つまりグーグルの存在意義自体が失われてしまいます。

リンクペナルティとは、人々が望む検索結果をサープに表示することを保障するため、ひいては、グーグルの存在意義を失わなための手段です。
 

リンクペナルティを受けて困惑されている方も多くいらっしゃると思います。リンクを操作するようなことをしたことがないが、ペナルティを受けたという方も、中にはいるかもしれません。

プログラムに完璧は存在しません。ペナルティを与える理論上、故意のリンク操作をしていなくても、ペナルティを受けてしまう可能性は存在します。これは、確立の問題ですので、いたしかたないことです。

リンクペナルティの是非に関しては、様々なご意見があると思いますが、グーグルとは、前述した理論(概念設計)の上で成り立っているので、リンクペナルティをやめるわけにはいかないのです。
今回は、リンクペナルティとは、そもそも、なぜ、必要なのかに、焦点を当てて、ご説明してみました。

この原稿は、本日記載したものですので、誤字、脱字、文章上おかしな表現があると思います。後々、少しずつ加筆、修正していきます。
 

関連ページ
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